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管理職の心構え
 
(その29)良い習慣は才能を超える

2022.10.3

昨今は学校でも家庭でも人間として当たり前のことがしつけられていないことが多く、中には新入社員が未熟なまま会社に入ってくることがしばしばあります。
我慢強さに欠けたり、満足に挨拶もできない。感謝の言葉も表現できない。こういう未熟な人間は会社で鍛え直さなくてはなりません。
つまり人の教育は会社でし直すのです。
社会に出て最初に教育すべきことは極めて単純なことです。
人間として正しいことをすることです。およそ人が生きていく上で大切なことは決して難しいことではなく、ごく単純な「原理原則」を行うことです。
原理原則とは何か。それは本来なら家庭でしつけられるべきことと同じことです。
人に会ったら挨拶をする、嘘をつかない、約束や時間を守る、礼儀正しくする、自分が間違ったら謝る。つまり人として守るべきビジネスマナーをまず教えます。
仕事とは人との信頼関係の上に成り立つものですから人として当然すべき原理原則を教えるのです。
次にこうしたビジネスマナーと共に仕事を進める上での基本動作も教えていきます。
例えば大きなプロジェクトは最初に計画を立てること、重要な業務を優先すること、常に最短コースを選ぶこと、なにごとも簡潔にすることなどといった基本動作です。
こうした教育は管理職が直接部下を指導することも大事ですが、自分もいろいろ忙しいので、良き手本となる部下を選び、入社して間もない人の指導をする任に当たらせることも大事です。
そういった指導員(メンター)としての役割は、教える側の成長をも促すことになります。管理職はそれを見守り、必要とあれば助け舟を出してあげればよいのです。
私は「良い習慣は才能を超える」と考えています。
少々能力がなくても良い習慣を持っていれば毎日成長していき才能ある人を越えていきます。
良い習慣というものはいくつかありますが、私が考える良い習慣のベスト3をあげます。
1つは「主体性を持って仕事に当たる」こと。つまり圧倒的当事者意識を持つことです。
周りや上司がどう考えるかではなく、自分ならどうするかという主体性をもって仕事に向かうことです。
2つ目は自分に与えられた使命・目標は何かを正しく自覚することです。管理職のミッションは2つあり、一つはその組織の成果を上げること、そしてもう一つは部下を育成すること、この使命を忘れてはいけません。
3つ目は与えられた仕事の中でどれが優先されるのか、どれが切り捨ててもいいものかを判断すること。
仕事は次から次へと発生しますから、何かを切らなければオーバーフローしてしまいます。タイムマネジメントとはある意味どの仕事を切るかということでもあります。


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