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管理職の心構え
 
(その26)与えられた部下で仕事をする

2022.3.22

あなたには部下が10人いたとしたらどんな資質や性格を持っているでしょうか。きっと仕事に前向きでよくできる部下が2名くらいはいるでしょう。
反対にあまり仕事ができるとはいえない部下も2名くらいいるでしょう。
あとの人たちはその中間くらいでしょうか。
どんな集団でも約2割の秀れ者と2割の落ちこぼれがいるといいます。
これをパレートの法則というそうです。
管理職というのはその組織にいる人たち全体の力を最大限に発揮させなければなりません。
秀れ者2名をフルに使って成果を出したがる管理職もいますが、それでは組織全体の結果最大には結びつきません。
私はひとり一人の人間の能力にそれほど大きな差がないと思っています。
その能力の引き出し方や教え方の不足ではないかと考えます。
それに会社の仕事というのは、普通の能力の人が出来ないほど難しい仕事はそれほど多くなく、大方の仕事はちょっと頭を使えば誰でもできるものです。
会社の業務は高校卒業程度の学力さえあれば誰でもとまでは言わないまでもたいていの人が少し頑張ればできる仕事が多いです。
そんな仕事をやっていくのに、あの人はできるがこの人はできないなどという評価に差をつけるのは止めたほうがいいでしょう。
たしかにその人によって業務の出来ばえで若干の差がでることはあるでしょう。
でもそれは会社の方向を間違えるほどの大きな差ではないのです。
それにあなたの部下たちは、一応会社の入社試験を受けて入社してきた人たちですからその能力の差など100mを15秒で走るか17秒で走るかといった程度の差でしかないのではありませんか。
私はかつてアジアのある事務所で働いているその国の人たちをみたとき、少し日本人よりはスローだなと思ったことがあります。いってみれば100mを20秒くらいで走る感覚でした。それでもそれほど目くじらをたてるほど大きな差ではありません。
それよりも大事なことは、その人が仕事にどれほど熱意を持ってやっているか、つまりモチベーションをどの程度高く持っているかが仕事の結果に影響してきます。
そのモチベーションをどうしたら高めることができるのか、それを決めるのはあなたの管理職としての志と愛情なのです。
少し規模の大きな会社ではしばしば人事異動があります。管理職の中には自分が異動した職場に自分の配下の優秀な部下を連れていきたいとか他部署にいる優れものを欲しがる人もいます。
それができるならそうしたほうがいいのですが、基本的にはそこにいる人たちを使って仕事を進めるべきでしょう。




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