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真面目に働くこと

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企業経営にとってなによりも重要なことは、「真面目に働くこと、真面目に考えること」である。私の会社の属する東レグループはものづくりをする製造業であるので特にこのことが求められる。
日本の製造業はかつて、世界最高レベルともいえる製品を世界に提供してきた。
このような珠玉の工業製品をこれからも作り続けられるかどうかが、厳しい国際競争の中で生き残れるための条件となるが私は、日本人はそのDNAを持っていると思う。
例えば最近、日本人はモラルが低くなったとか治安が悪化したなどとよくいわれるが本当にそうだろうか?
例えば、日本とアメリカの刑務所人口を比較してみると、日本のそれが7万人なのに対して、アメリカでは200万人を超えている。アメリカでは、もはや刑務所が不足して入所させることができず、労働義務を課して刑を済ませているという状況にある。日本とは比較にならないほど社会が不安定なのだ。
確かに日本も、昔に比べれば治安が悪くなったかもしれないが「絶対的レベル」ではまだまだ安全な社会である。アメリカとはまるで違って、夜の地下鉄は依然として安全だし、夜に暗い道を歩いても強盗に襲われる心配はあまりない。
企業の現場でも同様で日本では、就業時間中に製造現場でタバコを吸ったり作業をサボったりする社員はいない。ほとんどの人が真面目に働いている。
よく「最近の若い人はーー」というが日本人の持っている本質的なものが変化したわけではなく少しくらい変化したといっても他の国から比べればほとんど変化していないことが多い。
日本人が以前のとおり真面目に働き品質の高い製品をつくり続けられれば、日本企業はこれからも生き残っていけるだろう。

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