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社会的弱者

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私の3人の子どものうち1人は障害(自閉症)である。3歳でそのことを知ったときは驚きとどうして自分の子がという若干の怒りの気持ちであった。
自閉症者親の会に入ったり多くの障害を持つ子どもとその親に接しているうち、こういった障害はよくあることだと次第に現実を受け入れるようになっていった。
考えてみれば別に障害を持たなくとも弱い人はいくらでもいる。成績の悪い子、引きこもりがちな子など健常者であってもいろいろハンディを持った子がいてその親にとっては障害者の親と同様の悩みを抱えることになる
そういう意味では障害を持っている子どもも健常な子どももハンディを持っているという点では同じである。
何を持って障害者というのか?その垣根はあいまいではなかろうか。
会社の中には仕事のできない人、コミュニケーションをとるのが苦手な人などさまざまな弱い人がおりそのような人は会社にとってはある意味障害者に近い存在である。
会社というのは男性女性、仕事の早い人遅い人、話が得意な人寡黙な人、さまざまな人がおりそれらの人たち全体のアウトプットがその組織の成果となる。
そのためには強い人をより強くすることはもちろん大事だが弱い人をより強くすることが総体をかさ上げする上で必要なことである。
ユニクロでは障碍者雇用率8%と法律で定めている水準を大幅に上回っているが柳井社長は「障害者がいると皆が力を貸してあげるようになって全員で協力して仕事をするという連帯意識がでるので組織を強くする」という。
弱者に活躍してもらうこと、弱者をサポートすることが社会の安定や全員の幸福度向上につながりこの世の中をすみやすくする。
社会全体の品質や幸福度をあげるために為政者など責任ある人はもちろん社会を構成するすべての人たちが努力をしなくてはならない。

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