ちょっと古い話になるが2週間前、日本シリーズ最終日に娘と二人で東京読売カントリーに出かけた。 前半、目も前でバーディを重ねる遼くんを興奮しながら見ていたが、途中から最終組について回った。 最後は17番で執念のイーグル、最終18番で芸術的バンカーショットをしパーで収めた藤田寛之が優勝した。 最後のパットにはしびれたがキャディの梅原敦がグリーン上で泣き崩れた姿に思わず感動の涙が出てしまった。 ゴルフはスポーツのなかでも年齢を重ねてもできる数少ないスポーツである。 最近は池田勇太や石川遼など若手の台頭が著しいが藤田のように41歳の活躍はいぶし銀のような技術力で結果を残すのを見ると中高年にはうれしいものだ。 スポーツとは違うが経済界でも年配の方の活躍が見られる。 いまでも世界の経済関係の国際会議では槙原稔さんや行天豊夫さんなど高齢の人が活躍しているがそのあとに続く人がなかな出ないという話を聞いた。 槙原さんなどはアメリカの大学を出て遊学したあと三菱商事に入社され長くアメリカ生活をしたかなり変わった会社人生を歩んだ人で通常なら社長にならなかったかもしれない経歴を持つ。 最近の大手企業の社長は自分の会社のことには精通しているが、世界情勢のこと、政治のこと、人生のことなどには関心を示さず勉強もしない人が多い。 会社で昇進していくにはそういったことは評価の対象にならないからだろう。 今の社長の選抜の仕方ではどうも世界の中で伍して戦える人材を見出すようにはなっていないのかもしれない。 そのため全体を考える日本の経済界の真のリーダーが育っていっていないのではないか。 スポーツ界の話がいきなり経済界の話になってしまったが経済界の高齢の方の活躍は決して喜べない。