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仕事: 2010年9月アーカイブ

戦略とは戦いを略すこと

会社には多種多様な仕事がある。中には重要な仕事もあれば取るに足らない仕事もある。だから私はビジネスマンは仕事が生じたときそれをいかにしないで済ませるかをいつも考えなくてはならないと思う。
例えば私がある組織の部長の時、有志で一泊二日の旅行に行こうという話が出たことがある。若い社員を幹事にしたのだが彼は観光の本を何冊か買ってきて予算2万円までで近場の温泉宿に泊まるプランを自分で作成しだした。
私はその作業を止めさせ旅行代理店に頼むように指示したが、代理店の担当者は朝頼んだら夕方までに5ケースのプランを持ってきた。
その社員は旅行のプランなど滅多に作ったことはないので時間がかかるうえ最適なプランになる保証はない。旅行代理店はその道のプロであるからミスなく素早くしかも無料でサービスしてくれる。
また、私の会社の若い男性が結婚の披露宴での主賓のスピーチを私に頼んできたことがある。
私は彼に「恥ずかしくなるくらい自分を褒めた自己紹介文を書きなさい」といって持ってこさせたが彼からそれをいただいたら私のスピーチの原稿は1時間で出来上がった。
自分で原稿を書いたら2日間はかかっただろう。
披露宴が終わったらご両親がやってきて「今日は本当に素晴らしいスピーチをありがとうございました。それにしても息子の子どもの頃のことまでよくご存じで」という。
それはそうだろう。書いたのは彼だからで、彼のことを一番よく知っているのは兄弟でもなければ友人でもない。彼自身である。だからそういったことは彼本人に頼んだらよい。
仕事はできるだけしないで済むならしないほうがいいしするにしても良く知っている人に頼んだほうがよい。


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